【英語での社内コミュニケーション】

海外の役員や社外顧問と日本本社との会議などを通訳をしていると、偶然だとは思うが…十中八九、日本側が責められる…という場面に遭遇する。
当然、そんな会社ばかりではないはずだが、なぜか私が当たるクライアント様は物腰柔らかい優しい方々ばかりのせいか、詰められるような物言いをされても致し方なし…という顔をされている。

長年の扱いに慣れてしまったのかもしれない。

役員間の関係性や責任の在処をどうこう言うつもりは全くないし、私にその資格はない。
ただ、海外勢も、もう少し相手のモチベーションを下げない・建設的な物言いはできないものなのか…?とは思ってしまう。

とある欧州の社長は、普段は非常に温厚。
愛妻家で、声を荒げるようなこともなく、穏やか。
ところが『社長』椅子に座った途端に性格が変わる。
その変貌ぶりを目の当たりにした際に「だから某国のスタッフは全員辞めたのか!」と納得したほどだ。

この社長の下、日本にも支社(同社フランチャイズ)がある。
その支社と本社とのやり取りを通訳する度に、この社長は損をしているな…と感じる。
売上を上げるための施策として日本側が挙げる項目を認めることなく「それは言い訳」と一刀両断。
「自分たちが言うとおりに行動すれば、問題はない!」と断言。
それでも、文化も考え方も違うのに…と、日本側は困り顔。

この社長、普段は行動心理学的には『S』スタイルらしいのだが、社長業の時の彼は間違いなく『D』スタイルである。
話を聞きつつも冷たい表情をして、時折イラつきの混ざった大きな溜息を吐く。
真剣な話の最中に場の空気を和らげようと表情を崩した者に「笑うな」と叱る。
同席している副社長は『i』スタイルなため、常にニコニコ。
それでもやはり、戦略的な話になると彼の中の『D』スタイルがお目見えする。
根っからの『S』スタイルや『C』スタイルには苦痛なことこの上ないだろう。

だからこそ、そんな人のためにも議論やプレゼンテーションにおいて説得力を持たせる『結論ファースト』をお勧めしたい。
日本の文化や言語に反しているように見えるかもしれないが、実際には非常に議論が楽に進む。

全てのビジネスパーソンが相手に思いやりを持って会話できる日が来るまで、皆さんに必要な武器となってくれることでしょう。

Contactお問合わせ

お見積りも承ります。
お気軽にお問い合わせください。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次