Blog
公式ブログ

Heart Meets Worldの活動内容や、ブログ記事を定期的に更新しています。

2023/04/13

【交渉って難しい…】

異文化間交渉の秘訣は、言葉遣いではない…と、お伝えしたことがある。
大事なのは「相手が感情を持った人間であることを常に心に留めておくこと」であり、交渉時に必要なのは『強さ』ではなく『柔軟性』である…とも。

そうは言っても、やはり相手に軸を置きつつ自分の思いをハッキリ伝える言語技術を学ぶ機会がないまま大人になった日本人の多くは「交渉って難しい…」と苦手意識を持ってしまうようだ。
そもそも「結論は先に言う」のような交渉やプレゼンテーションの基本すらも、日本語の構造そのものに反しているため、実践に一苦労する人も少なくない。

確かに日本の文化や言語に反しているように見える、この『基本』。
だが実は行動心理学的には、理に適っている。
行動ペースの速いDスタイルiスタイルは、従来の日本スタイルである「過程や理由から説明する」交渉やプレゼンテーションにはイラつきを覚える。
結論に行き着くまでに聞くことをやめてしまうこともあるほどで、「それで?何が言いたいの?」となるのだ。
そのため、最初に結論から入ることで、このスタイルの方々を満足させておくと後が楽になる。

もちろん、行動ペースがゆっくりめのSスタイルCスタイルは、そのやり方を好まない。
むしろ「いきなり結論!?」と引いてしまう場合もある。
だが、決断が速いDスタイルとiスタイルを満足させてしまえば、その後はゆっくりとデータの提示や理由説明ができる。
そうすることで、時間をかけてSスタイルやCスタイルの方々を満足・安心させることで、全スタイルの聴衆を巻き込んでいくことができるのだ。

国籍や出身・性別などに関係なく、各コミュニケーションスタイルは均等に存在しています。
なので、説得・交渉・プレゼンの際には、まず結論の一文から入る・後から理由やデータを丁寧に提示する努力で、大きく変わってくるはずなのです。

ブログ一覧はこちら

Contact
お問合わせ

海外支援・コンサルティング、翻訳サービス、英語以外のお見積りも承ります。
なんでもお気軽にお問い合わせください。

TEL : 080-4171-8112
受付時間: 9:00~18:00