アメリカではＳＳＮを持っていなければ何もできないことは以前お伝えした通りだが、
そうなると実際にアメリカに新店舗を出したい・新しく支店を構えたい…となると、
どうすれば良いのか？
無論、一番手っ取り早いのは
高い『クレジット・スコア』を持っている米国民（または居住者）にお願いすることである。
次に、日本で言うところの『連帯保証人』になってもらう方法。
これも、高いスコアを持っている方に保証人になっていただく必要がある。
もしくは、一括前払い…という形で、お金で解決することもできる。
「借りる」場合、エージェント（仲介業者）が動くことは日本ほど多くなく、
借主が直接、貸主に連絡して見せてもらい、交渉・契約することが多い。
なので、アメリカ人の多くはこの作業を
一人暮らしを始める大学生から自分で行なっていることも少なくない。
「買う」場合は話は別で、この場合はエージェントに入ってもらう。
もちろん、エージェントを挟みたくない売主も居るので、
直接やり取りを行なうことは可能だが、そのリスクは高い。
交渉は全て、エージェントが行なう。
日本とは違い、全てのエージェントが存在する物件全ての情報へのアクセスを持っている訳ではない。
代理店やネットワーク間で、それらの情報は売買されている。
そのため、エージェント数人に同時進行でお願いして家を探す人も居るが、
エージェント側は他社同士であってもお互いに邪魔をしないという倫理規定の下に動いているので、
あまり得策ではない。
ちなみに、エージェントの中でも、特別な教育を受け、
倫理規定を遵守することを誓った『リアルター』と呼ばれる人たちが居り、
彼らは自らが得られる利益よりもクライアントの利益を最優先することを誓っている。
ひとつ、アメリカと日本の不動産について大きく大きく違う点。
それは、アメリカでは所有する不動産の「価値を上げる」ことが出来るため、
きちんとメンテナンスすれば（著しく時価が下がっていない限り）買った時よりも高く売れることが多い。
一度買った不動産は必ず値段が下がる…日本とは、大きく違う点である。
所変われば、やり方も変わる。
海外で新店舗・新事業所の展開をお考えの方は、ご連絡ください。
