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2022/09/14

【TPO】

『TPO (Time, Place, Occasion)』が和製英語であることは先述通りだが、
なぜ和製英語なのか?は不思議なところである。
もちろん、日本人が提唱したものであることが理由の一つではあるのだろうが、
そのような言葉が海を渡らなかった理由は何なのか?

そもそも、日本語の『TPO』とは

「時や場所や場合によって、服装や言葉遣いなどの使い分け」

のことである。
だが、服装において欧米は既に皆が忠実に守るドレスコードがある。

元々このような和製英語が作られた背景には、
日本人の方が他国と比べてファッションセンスがなかったからであるという説もあるほど。
見かねたファッション業界のプロが

「『時・場所・場合(状況)』をわきまえた服装を!」

と言い出したのも無理はない。

そして、どこかに出掛ける度に着替えるアメリカ人を見ていると、
彼らは「ドレスコード」を超えたセンスを持っているように思う。

必ずしもおしゃれであるという意味ではないが、自分に合う服を選びながら、
時と場合によってこまめに服装を変えることが常識となっている気がするのだ。
日本のように「どこに行っても・どんな場合でも無難な格好」たるものが少ない。

ただ、言葉遣いについては英語圏の人々も『TPO』をかなりわきまえている。
英語にも敬語はあること、謙譲語こそないが、
目上の方へ話す時など、当然、言い方や言葉遣いに気を付けていること…などは、これまでも書いてきた。

発言を我慢するようなことは少ないが、
それでも言いたいことを言いたいように言っている訳ではなく、
それを聞く人たちに対しての最大限の配慮をしている。

むしろ、既にいつも『TPO』をわきまえているからこそ、今更それを言葉にする必要性がないため、
この造語が海を渡るチャンスがなかったのかもしれない。

逆輸入される日本語などもある中で、
なぜ行くのか?行かないのか?の考察も興味深いですね。

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