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Heart Meets Worldの活動内容や、ブログ記事を定期的に更新しています。
2022/08/12
【クリエイティブ・ライティング】
コピーライターの仕事の一部には
『クリエイティブ・ライティング(創作ライティング)』も含まれる。
読む人の注意を引き、興味を持たせ、魅せるための文面を書く役割だ。
形容詞や副詞を酷使するようなレストランメニューから、
購買意欲を掻き立てるチラシやポスターなど、
近年ではホームページやランディングページのライティングもある。
残念ながら、日本においてここで目立つのが、
イベント会場に掲げられたサインでも見受けられる『Japanglish』だ。
英語や仏語などで書くとカッコいいという感覚なのであろうが、
理解出来る人間からすると、良くて苦笑、
悪ければ「絶対に買う気にならない…」となってしまう。
先日、とあるヘアトリートメントをいただいた。
そのパッケージを見て、少々眉をひそめざるを得なかった。
“The plant extract keeps the shade of the hair color long.
Enriching to the hair of you, who hurt.”
(植物エキスが髪の色合いを長持ちさせます。傷付けたあなたの髪を豊かに。)
最初の一文は魅力ある文ではないものの、表現的・文法的に大きな問題はない。
強いて言えば、“shade of the hair color” と言及することで
「髪色」を長持ちさせるのではなく「色合い(色調)」を長持ちさせる
…と言及していることに違和感を覚えるくらいか。
問題は、二文目である。
まず、主語・述語が揃っていないため文章として成り立たない。
ただ、コピーライティング時にそのようなことは起こり得るので、
そのことそのものが問題ではない。
「何が」髪にとって “enriching” なのかがわからない流れになっていることが問題なのだ。
さらには、英文として “hair of you” は文法的に正しいが、実際に使うことはなく、
やはり “your hair” と書くもの。
最後に、一番引っかかるのは、“hurt” の用途だ。
この文面のように “hurt” を動詞として使うと、「傷付ける」の意味になる。
すなわち、
『(あなたの)髪』が「(誰か・何かを)傷付ける存在である』
と記載している。
「髪」と「傷付ける」の言葉を同じコピーに入れている時点で、
購買意欲が大いに削がれる。
海外に商品を売りたい企業の皆さまには、
是非気を付けていただきたいポイントです。
コピーライターの仕事の一部には
『クリエイティブ・ライティング(創作ライティング)』も含まれる。
読む人の注意を引き、興味を持たせ、魅せるための文面を書く役割だ。
形容詞や副詞を酷使するようなレストランメニューから、
購買意欲を掻き立てるチラシやポスターなど、
近年ではホームページやランディングページのライティングもある。
残念ながら、日本においてここで目立つのが、
イベント会場に掲げられたサインでも見受けられる『Japanglish』だ。
英語や仏語などで書くとカッコいいという感覚なのであろうが、
理解出来る人間からすると、良くて苦笑、
悪ければ「絶対に買う気にならない…」となってしまう。
先日、とあるヘアトリートメントをいただいた。
そのパッケージを見て、少々眉をひそめざるを得なかった。
“The plant extract keeps the shade of the hair color long.
Enriching to the hair of you, who hurt.”
(植物エキスが髪の色合いを長持ちさせます。傷付けたあなたの髪を豊かに。)
最初の一文は魅力ある文ではないものの、表現的・文法的に大きな問題はない。
強いて言えば、“shade of the hair color” と言及することで
「髪色」を長持ちさせるのではなく「色合い(色調)」を長持ちさせる
…と言及していることに違和感を覚えるくらいか。
問題は、二文目である。
まず、主語・述語が揃っていないため文章として成り立たない。
ただ、コピーライティング時にそのようなことは起こり得るので、
そのことそのものが問題ではない。
「何が」髪にとって “enriching” なのかがわからない流れになっていることが問題なのだ。
さらには、英文として “hair of you” は文法的に正しいが、実際に使うことはなく、
やはり “your hair” と書くもの。
最後に、一番引っかかるのは、“hurt” の用途だ。
この文面のように “hurt” を動詞として使うと、「傷付ける」の意味になる。
すなわち、
『(あなたの)髪』が「(誰か・何かを)傷付ける存在である』
と記載している。
「髪」と「傷付ける」の言葉を同じコピーに入れている時点で、
購買意欲が大いに削がれる。
海外に商品を売りたい企業の皆さまには、
是非気を付けていただきたいポイントです。