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2021/12/29

【守られない英文法】

直接話法で使うダブルクオート
以前に発言された、または書かれた正確な文言を指す(引用する)時に使う。

それ自体は確固とした文法的ルールなのだが、
英語の文献を見ていると、直接話法の記述法にはいくつかのパターンがある。

ダブルクオート(引用句)前に:

・コンマを入れて、前節から区切る
・コロンを入れて、前節から区切る
・句読点は入れない

さて、どの時にどの用法が適切なのか?
英語上級者や、英文コピーライターなど英語を仕事にする者には、気になるところである。

調べてみると、実は…
 特 に 決 ま っ た ル ー ル は な い 。
…らしい。

大文字化同様にガイドラインはあれど、必ずしも皆がそれを守っている訳ではない
…ということのようだ。

基本的なルールとしては、

① 引用句の前節が独立節(文章として独立できる節)の場合はコロンを使い、引用句は大文字で始める。
例:That’s why I’ve always told you:Stay out of that creepy park.”
場合によっては、”the following” というフレーズを使って独立節を作り上げることもある。
例:A list of attendees is put together in the following: Alice, Bob, Chris, Dylan, Eugene, Frank and George.

② 引用句そのものが独立節であり、大文字で始める意図がある場合にはコロンを使うことができる。
例:She quietly sighed and said: “Please leave me alone.

③ 前節が独立節ではない場合はコンマを使うことができる。
例:They looked at each other and said ,”maybe.

④ 前節から引用句への流れそのものが文章を形成している場合、句読点は必要ない。
例:I truly believe there isno place like home.(→ 有名映画の台詞を活用)

この中でも①は一番強いルールであり、守られるべき…ではあるようだが、
それ以外はあくまでもガイドライン。

創作文書では、そんなガイドラインよりも言葉の見え方や流れの方が重要となる。
正式な文書では前節の形に従った句読点が必要とはなるものの、ルールは決め込まれていない。

そのため、現代では必ずしもこれらのルールを守らない作家・ライターたちは多いと言う。

言葉だけでなく、使う人たちのマインドすらも変わり続けているのですね。

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