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Heart Meets Worldの活動内容や、ブログ記事を定期的に更新しています。
2021/08/24
【ボケとツッコミ】
先日、運営しているオンラインサロンの会員さま向けのセミナーを開催した。
題して
『会話が面白くなる!初心者でも出来る、英語で関西人ばりにツッコむ方法!?』
実際の会話における相槌などはマスターすることが難しい。
ビジネスにおける相槌もまた違うし、
ウィットに富んだ会話を英語でなんて、夢のまた夢
…と思う人も居るかもしれない。
だがしかし、実は簡単なツッコミを入れる方法は、ある。
特に私はアメリカから真っ直ぐ関西に移住することで、
関西でのツッコミのタイミングや種類が
アメリカのそれと非常に似ていることに親近感を覚えたので、
関西のお笑いなどが好きな人にはわかりやすい概念かもしれない。
私がお伝えしたのは、
・最もシンプルな相槌(Uh-huh)と、それを連発すると「聴いてる!?」と叱られる事実
・「マジで?ありえない!」とツッコミを入れられる、“No way!”
・言い方とトーンで通常と真逆の意味となる、“Yeah, right!”
・関西あるある「知らんけど」に相当する、“… or something.” や “Apparently!”
・英語で一時大流行し、今は死語であろう、”As if!”
…など。
また、会話における関西ノリな切り返しの一種として紹介したのが、
A「今夜は何をする予定なの?」
B「別に…のんびりかな?」
A「え〜いつもじゃん!お尻に根っこ生えてない?」
…のようなニュアンスで使える、
A: What are you doing tonight?
B: Oh … just chilling?(のんびり → chilling = 冷えてる)
A: As usual! What, are you sitting on an ice or something?(氷の上にでも座ってるの?)
…というもの。
そこまでウィットに富んでいるものではないが、
子供でも言いそうな、失礼のない切り返しである。
ちなみに、英語に『ツッコミ』や『ボケ』の概念はない。
切り返しそのもののことを “comeback” と言うことはできるが、
それは日本語における『ボケ・ツッコミ』の概念とは違う。
よって、それを説明しようと思ったら、
『ボケ』の人と『ツッコミ』の人の役割はおろか、
日本のコメディ(漫才)の形態にまで話がおよぶ。
そもそも英語圏では、
漫才のように2人1組でコメディを行うことが比較的当たり前…という認識がない。
スタンドアップ・コメディは一人で行うものだ。
よって「2人1組でコメディを行う」説明が要る。
その上で、
『ツッコミ』のことを
「常に真面目に受け答えする人(straight man)」
『ボケ』のことを
「常に冗談をかましたり、ありえない失態を犯す役割の、見ていて面白い人(funny man)」
と言う。
さらに言及しておくと、日本では『ツッコミ』で『ボケ』を否定することは少なくないが、
さすがはポジティブな言語を話す英語圏。
英語流の『ツッコミ』は肯定表現を使いつつも、
表情やジェスチャーでその言葉を否定する手法を取る。
言語における「笑い」の習得が高難度な理由が見て取れますね。
先日、運営しているオンラインサロンの会員さま向けのセミナーを開催した。
題して
『会話が面白くなる!初心者でも出来る、英語で関西人ばりにツッコむ方法!?』
実際の会話における相槌などはマスターすることが難しい。
ビジネスにおける相槌もまた違うし、
ウィットに富んだ会話を英語でなんて、夢のまた夢
…と思う人も居るかもしれない。
だがしかし、実は簡単なツッコミを入れる方法は、ある。
特に私はアメリカから真っ直ぐ関西に移住することで、
関西でのツッコミのタイミングや種類が
アメリカのそれと非常に似ていることに親近感を覚えたので、
関西のお笑いなどが好きな人にはわかりやすい概念かもしれない。
私がお伝えしたのは、
・最もシンプルな相槌(Uh-huh)と、それを連発すると「聴いてる!?」と叱られる事実
・「マジで?ありえない!」とツッコミを入れられる、“No way!”
・言い方とトーンで通常と真逆の意味となる、“Yeah, right!”
・関西あるある「知らんけど」に相当する、“… or something.” や “Apparently!”
・英語で一時大流行し、今は死語であろう、”As if!”
…など。
また、会話における関西ノリな切り返しの一種として紹介したのが、
A「今夜は何をする予定なの?」
B「別に…のんびりかな?」
A「え〜いつもじゃん!お尻に根っこ生えてない?」
…のようなニュアンスで使える、
A: What are you doing tonight?
B: Oh … just chilling?(のんびり → chilling = 冷えてる)
A: As usual! What, are you sitting on an ice or something?(氷の上にでも座ってるの?)
…というもの。
そこまでウィットに富んでいるものではないが、
子供でも言いそうな、失礼のない切り返しである。
ちなみに、英語に『ツッコミ』や『ボケ』の概念はない。
切り返しそのもののことを “comeback” と言うことはできるが、
それは日本語における『ボケ・ツッコミ』の概念とは違う。
よって、それを説明しようと思ったら、
『ボケ』の人と『ツッコミ』の人の役割はおろか、
日本のコメディ(漫才)の形態にまで話がおよぶ。
そもそも英語圏では、
漫才のように2人1組でコメディを行うことが比較的当たり前…という認識がない。
スタンドアップ・コメディは一人で行うものだ。
よって「2人1組でコメディを行う」説明が要る。
その上で、
『ツッコミ』のことを
「常に真面目に受け答えする人(straight man)」『ボケ』のことを
「常に冗談をかましたり、ありえない失態を犯す役割の、見ていて面白い人(funny man)」
と言う。
さらに言及しておくと、日本では『ツッコミ』で『ボケ』を否定することは少なくないが、
さすがはポジティブな言語を話す英語圏。
英語流の『ツッコミ』は肯定表現を使いつつも、
表情やジェスチャーでその言葉を否定する手法を取る。
言語における「笑い」の習得が高難度な理由が見て取れますね。