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2021/08/19

【わびさび】

体調不良」や、「悔しい」のように、
実はストレートに英語にできない日本語もたくさんあるが、
概念そのものが日本特有のものであるがために
英語にできない日本語も数多く取り上げてきた。

例えば、

もったいない
・「いただきます」「お疲れ様でした」「いってらっしゃい」などの挨拶
初心
切ない

…などがそれに当たる。

ただ、英語にさほど精通していなくても
「きっとこれはないだろうな」と思えるような言葉を、どうにか外国人に伝えたい!と思ったら?

例えば、『わびさび』などはどうだろうか。
ご存知の方も多いと思うが、『わびさび』は一つの言葉ではない。

わび:(本来はネガティブな言葉だったが、現代では)簡素な趣
さび:古びて味わいある美しさ

…の二つが組み合わさった言葉である。

二つとも「静かで落ち着いた」ニュアンスも含まれているため、
総じて「静かな落ち着きと古く簡素(または不完全)な中に見える美や趣」というような解釈ができる。

さて、日本語で説明するだけでも大変な、この概念。
英語ではどう説明すれば良いのだろうか?

一番シンプルな言い方は、

finding beauty in simplicity or imperfection

といったところだろう。
そして、そもそも『わびさび』とは意識を指す言葉なので、

Wabi-sabi is a mentality of finding beauty in simplicity or imperfection.

…と言うことができる。

ただ、この説明だと「わび」の部分が強く、「さび」の説明が足りていない。
こだわるのであれば、

Wabi-sabi is a mentality of finding beauty and tranquility in simplicity
or imperfection even in withered things.

…などと言うことができる。

もちろん、日本語的解釈からして複数通り存在するであろう奥深い言葉なので、
英語での言い回しも当然、一通りではない。

自分らしい『和』の説明を試みることで、
「日本人らしい素敵な英語」が話せるようになることでしょう。

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