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2021/06/12

【名無しの権兵衛】

英語で『名無しの権兵衛』って、何て言うの?
言い回しは数通りある。

例えば、日本で言うところの『山田太郎』や『山田花子』は、

・男性(山田太郎):John Smith
・女性(山田花子):Jane Smith

この2人の名前を使った映画もあったが、
その理由は正体を明かす訳には行かない2人のキャラクターが主人公だったからである。

ただ、”Smith” という苗字は実在するし、
アメリカでは200万人以上の『スミス氏』が存在する。
ヨーロッパからの移民の多くが「鍛冶屋」を意味する『スミス』に改名したからだ。

そのため、『山田氏』と同じありふれた姓を使うことで
「多勢のうちの一人」というニュアンスは出るが、
『名無し(存在する人としての認識がない)』のニュアンスは出ない。

本当に『名無し』を強調する場合には、

・男性:John Doe
・女性:Jane Doe

…となる。なぜなら、“Doe” は架空の姓だからだ。
実は、この “John Doe”・”Jane Doe”
法律上、仮名としても使われることがある。

法廷で名前を呼ぶ際に該当者の名前が不明、
または非公開の場合などがそれに当たる。
ただの『名無しの権兵衛』ではない訳だ。

また、無名ではなく匿名性(anonymity)を大事にしたい場合には、
“Mr. X”・”Mrs. X” が使われる。

存在そのものを軽んじるニュアンスを持ち、
どうせ誰も知らない・気にかけていない『名無しの権兵衛』の意味では、
“Mr. Nobody” が使われる。

時折、「多勢のうちの一人」の名前には “Jack” “Jill” が使われることがあるが、
その際には苗字は付かない。
すなわち、『とある男の子』『とある女の子』のニュアンスになる。

『名無しの権兵衛』だけで、こんなにもたくさんの言い方があるのですね。

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