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Heart Meets Worldの活動内容や、ブログ記事を定期的に更新しています。
2021/05/26
【ナイフをプレゼントにしてはならない】
アメリカで結婚式を挙げるカップルは
よく、自分たちが欲しい商品をギフトロスター(登録)にする…と書いた。
その関係で一つ、思い出したことがある。
恩師の一人から「新しい食器とカトラリーのセットを買いに行くわよ!」と誘われて、
巨大なアウトレットモールに連れて行かれたのだ。
そして、自分たちの好きな色やデザインのものを買って
「こんな高いものを…」と恐縮していると、恩師が仰ったのである。
「カトラリーにはステーキナイフも入っているわ。あげる訳には行かないから、1セントちょうだい」
はて?
あげる訳には行かない…のは、納得した。
いくら恩師からとは言え、
確かにこんなにも高級なものをもらう訳にいかないという思いがあったからだ。
だが…1セント?
1セント単体では飴一個すら買えない。
それを払わせて、何になるのだろう?
すると、彼女は教えてくれた。
アメリカではナイフをプレゼントすることは不吉なので、
高級なセットを1セントで『買った』ことにすれば問題はないはずなのだ…と。
なぜ不吉なのか?
ナイフというものは非常にパワフルな物体で、武器にもなれば貴重品としても扱われる。
ナイフが権力者の象徴だった時代もある。
よって、ナイフを「与える」人はその行為を通じて権威・権力を失うことを象徴するらしい。
また同時にナイフを「受け取る」人との絆をも断ち切ってしまうことを意味し、
「あなたと縁が切りたい」という意思表示になってしまうと言われているのだ。
また、結婚祝いとしてナイフをプレゼントしてしまうと、
祝おうとした新婚夫婦たちの絆をも切ってしまいかねないという迷信もある。
そのため、幸運の象徴とも言われるコインで『買う』という行為で回避しようという訳だ。
本来、プレゼントをもらう側がその内容を知っていることは少ない。
よって、多くの場合はプレゼントする側がナイフにコインを同封しておき、
そのコインを返してもらうことで『買う』行為を模すと言う。
実はこの風習は日本にもあるそうで、
とある包丁メイカーは包装した包丁に五円玉を同封すると言う。
興味深い話ですよね。
アメリカで結婚式を挙げるカップルは
よく、自分たちが欲しい商品をギフトロスター(登録)にする…と書いた。
その関係で一つ、思い出したことがある。
恩師の一人から「新しい食器とカトラリーのセットを買いに行くわよ!」と誘われて、
巨大なアウトレットモールに連れて行かれたのだ。
そして、自分たちの好きな色やデザインのものを買って
「こんな高いものを…」と恐縮していると、恩師が仰ったのである。
「カトラリーにはステーキナイフも入っているわ。あげる訳には行かないから、1セントちょうだい」
はて?
あげる訳には行かない…のは、納得した。
いくら恩師からとは言え、
確かにこんなにも高級なものをもらう訳にいかないという思いがあったからだ。
だが…1セント?
1セント単体では飴一個すら買えない。
それを払わせて、何になるのだろう?
すると、彼女は教えてくれた。
アメリカではナイフをプレゼントすることは不吉なので、
高級なセットを1セントで『買った』ことにすれば問題はないはずなのだ…と。
なぜ不吉なのか?
ナイフというものは非常にパワフルな物体で、武器にもなれば貴重品としても扱われる。
ナイフが権力者の象徴だった時代もある。
よって、ナイフを「与える」人はその行為を通じて権威・権力を失うことを象徴するらしい。
また同時にナイフを「受け取る」人との絆をも断ち切ってしまうことを意味し、
「あなたと縁が切りたい」という意思表示になってしまうと言われているのだ。
また、結婚祝いとしてナイフをプレゼントしてしまうと、
祝おうとした新婚夫婦たちの絆をも切ってしまいかねないという迷信もある。
そのため、幸運の象徴とも言われるコインで『買う』という行為で回避しようという訳だ。
本来、プレゼントをもらう側がその内容を知っていることは少ない。
よって、多くの場合はプレゼントする側がナイフにコインを同封しておき、
そのコインを返してもらうことで『買う』行為を模すと言う。
実はこの風習は日本にもあるそうで、
とある包丁メイカーは包装した包丁に五円玉を同封すると言う。
興味深い話ですよね。