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2021/03/02

【文法スタイル】

英文コピーライター(広告等の文案作成者)は、
ネイティブでも間違えやすい同音異義語や
細かなニュアンスの違いを持つ単語の選択等に気を配り、
必要に応じて修正する。

・”every day” vs. “everyday”
・”there” vs. “they’re” vs. “their”
・”its” vs. “it’s”

もちろん仕事はそれだけではなく、
チェックする・あるいは自身で作る英文の文法スタイルの統一も含まれる。

さて、「文法スタイル」って、何?

例えば、英語の文面でリスト(仮にABCの3つのアイテムを含むものとする)を表現する際には
“A, B and C” という書き方をする。

だが実は、ここには長年の論争がある。

「”B” と “and” の間のカンマが要るか要らないか論争」である。

文法スタイルのルール本には、
“A, B and C” “A, B, and C” では前者が正しいと書いてあるのだが、
実は話はそんなに簡単ではない。
A・B・Cがそれぞれ、10単語前後かそれ以上の長いフレーズである場合、
カンマの有無で読みやすいさ・理解しやすさが変わって来る。

場合によっては、コピーライターとして守るべきルールを敢えて無視することもあり得るのである。

前置詞にも似たような論争がある。

『前置詞』は文字通り、名詞の「前」に「置」く「ことば(詞)」。
よって、大学などの作文コースでは「前置詞を文の最後に置くな!」とうるさく言われるものだ。
だが、口語ではそのような「使うべきではない」文法で話すことがむしろ主流である。
よって、文語で書く時のみ正しい文法で…と言われても、できない人も少なくないのだ。

・”What are you looking at?” ←→ “At what are you looking?”
・”Which one of us are you talking to?” ←→ “To which one of us are you talking?”

そのせいか、
言語学者の中には「もう前置詞が最後に来ても良い時代に入っているのではないか?」という人も居る反面、
ルールはルールだから言語は正しく使うべき!と主張する人も居る。

他にもまだまだややこしい『文法スタイル』は存在するが、それはまた別の機会に。

「生き物」である言語にルール付けをするのは、難しいものです。

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