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2020/05/02

【アメリカの小切手文化】

外資系や海外の企業とやり取りをしていると、
契約や覚書を交わす時に印紙の説明に手こずる
…なんて愚痴を聞いたことがある。

海外には『印紙』という概念がないからだ。
当然だが、各国によって銀行・お金の仕組みは違う

アメリカでは今だに小切手文化だ。

現金を一切持たず、
数十円の支払いすらクレジットカードで済ませようとする人が結構居るのに、
そのクレジットカードの支払いは小切手で
…なんて人も少なくない。

小切手を書いて、封筒に入れて切手を貼り、
クレジットカード会社に送るのである。
進んでいるんだか、遅れているんだか…?

その背景には、
銀行口座情報を持っている人が勝手に
出入金をできてしまう仕組みになっている
(窓口であれば身分証明が必須になるが、
これも親族相手だったり、オンラインだったりすると
色々甘かったり穴があったりする)ことも影響してか、
銀行口座から自動支払いを設定する人が意外と少ない。

光熱費の支払いも、
銀行口座からの引き落とし・クレジットカード・小切手…が主流だが、
(これは地域によって違うが)
少なくとも私の周囲では小切手派が多かった。

 
一番興味深いのは、企業からの支払いも小切手で行われることだ。

例えば、クレジットカードの使用で溜まったポイントは、
日本であればポイントとして付与されたり、
使用額から引かれたりするが、
アメリカではギフトカードまたは小切手にされて、
郵送されてくる。

私がアメリカで所有していた私的年金の口座を閉めた時も、
自動的に残高分の小切手が発行され、日本まで送られてきた。
 
何とも面白いシステムだ。

 
新しい仕組み・システムやテクノロジーが開発されると、
当然それに飛び付いて普及させていく国ばかりではない。

だが、興味深いのは特定のテクノロジーは導入しつつも、
他の新システムは敬遠するという文化的違いだ。

 
一体なぜそうなったのか…の分析を重ねると、
さらに国民性や文化がわかるようになるのかもしれない。

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