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2020/04/30

【続・アメリカの生活保護】

私自身がアメリカに住んでいた時によく見かけていたのは、
『WIC』という低所得家庭の妊婦または子供だけのための
フードスタンプ配給
(正式名:Special Supplemental Nutrition Program for Women, Infants, and Children)と、
『Americare』という低所得者用として
保険会社が国から補助を受けつつ運営する医療保険だった。

 

WICにおいては、妊婦・乳児・幼児(5歳まで)…と三段階に分かれていて、
各段階において相応しいフードスタンプが支給される。

そして、それを使って受給者が入手できる商品は決まっている。

生活と子供の成長に必要不可欠と思われる食材分のみ支給され、
余計な添加物なども入っていないような
有名ブランドのベース商品が対象であるため、
フードスタンプで商品を入手しても
「子供がこの商品嫌いで…もらっても誰も食べないのよね…」と
悩んでいるおかあさんもいた。

ただ、本来は贅沢を言えない環境にある人々のための救済措置なので、
本来であれば非常にありがたい制度のはずだ。

 

Americareにおいては、地域でその保険を使った受診を認める歯科医で
受付の手伝いをしていた時によく見かけた。

その歯科医は、自分でそのような患者を受け入れる決断をしたものの、
その後はその決断を後悔していたようだった。

何しろ、一般の医療保険会社が医師に払う額よりも
安い額しか支給されなかったらしい上に、
このような保険を保持する人は約束を守らないことが多い
(と、先生は感じていた)。

 

アポイントも平気でドタキャンまたは
ノーショウ(連絡なく来ない)する人が非常に多かったし、
本来であればお金がなく
医療保険に入れないことを証明して加入しているはずなのに、
一般以上の贅沢品を携えて来院する患者を見ていると
「諸々ごまかして申請している人たちもたくさん居るのだろうな」と
思わざるをえなかった。

そして、そういう人ほど理不尽なクレームは多いものだ。

どの国においても、制度はややこしい上に問題が山積みなものなのである。

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