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2020/03/31

【敬語はなぜ必要か。】

以前から何度も「英語にも敬語(正確にはハイレベルな丁寧語)がある」と書いて来た。

そろそろそんな常識も浸透しても良さそうなものだが、
いつの時代になっても
「欧米人は言いたいことを言いたい時に言いたいように言う」と
勘違いしている日本人が一定数以上居る。

私がアメリカに留学→就職→起業→永住していた時も
「現地の人に馴染むには、現地の言葉を使うのが一番!」と言っている学生が多く居た。

そのままの意味であれば、間違いではない。
ただ、この学生たちが言う『現地の言葉』は悪い言葉・汚い言葉を指していた。

私はと言えば、逆に極力『悪い言葉』を使わない努力を日々続けていた。
むしろ、その方が周囲と馴染めたからだ。

よくアメリカ人の友人たちに

「え、貴女アメリカ人よね?そんなに完璧で綺麗な英語を話す外国人なんて見たことないけど?
なのに働くためにビザが要るの!?」

と言われるほど『アメリカ人』として認められていたし、

友人たちが「よく英語を操れない人が『swear word(誰もがそれとわかる罵り言葉)』を使うのを聞くと、滑稽すぎてついつい笑っちゃうのよね〜」と話すのも聞いていた。

 

罵り言葉を使って、笑い者になり馴染むどころか浮いてしまう…のは、
その本人には不幸なことだが、大した弊害ではない。

恐ろしいのは、そのような言葉を使うことで
周囲にどのような影響を与えているかを本人がわかっていないことだ。

単純に「汚い言葉を使う人だ」と眉をひそめられる程度ならまだしも、
場合によっては聞いている人・言われた人を思いの外侮辱している可能性もある。

 
往々にして、そのような人たちは
自分が相手をどれほど酷く侮辱しているかに全く気付いていない。

極端に言えば、相手が悪ければ
不用意に発した自分の一言が原因で命を落とす結果になることだって、十二分にある。

そう考えると、安易に
「英語なんて、swear しておけば良いんだよ!」と言っている若者には、
どうか考え直してくださいと注意喚起をし続けたいものだ。

 

…幸い、私が個人的に教えて来た皆さんは、
マナーまでお伝えしているのでそう言った問題が起こったことはないのですが。

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