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2017/10/16

字幕。

映画やドラマの翻訳は、大変なジャンルだと言われる。

特にジョークや風刺は、
文化が変われば通じないことも多い。

だが、場合によっては一つのジョークを飛ばしてしまうと、
シーン丸ごと通じなくなる可能性も皆無ではない。

 

私自身は字幕があっても見ないので、
あまりその事実を気にしたことがなかった。

だが、
「何か違うと思ったんだけど、どう違うのかがいまいち…」
と言う友人達の声を聞き、

更には一緒に映画を観る人が
「字幕を見ていても全く面白くない所で、笑ってるのはなぜ?」
と訊いて来ることもあり、

近頃はたまには見るようにしている。

 

初めて「あれ?」と思ったのは、
映画『エクスペンダブルズ』を観た時だった。

大物俳優3人が一気に集まったワンシーン。
そこで一人が、かなり下品なシモネタジョーク的な皮肉を言う。

You guys aren’t gonna start sucking each other’s dicks, are ya?
(お前ら、お互いの性器でも咥え合うつもりじゃないだろうな。)

ところが、
日本語字幕ではそんなシモネタのニュアンスは一切消されていた。
正確には覚えていないが、
「なんだ、知合いか。随分、仲良しなんだな」
と言うような行になっていたと思う。

これは多分、アメリカ人男性が同性愛者を嫌う風潮、
それをすぐに相手を貶めるためのジョークに使う風習が
日本人には理解出来ないため、
消されたのだろうと思う。

 

また、先日はゲーム『バイオハザード 5』の
プレイ動画を観る機会があった。

このゲームに関しては、既に名称すら違う。
アメリカに渡ったこのゲーム(更には映画)は “Resident Evil” の名で知られている。

そして、序盤にあったワンシーン。

I hate that guy!
(だからアイツは嫌いなんだ!! / ムカつく!!)

なぜか、この台詞が字幕では「くそっ!!」となっているから驚きだ。
 

皆様も、字幕が本来の意味とは違うことに気付かれたことは、ありますか?

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