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2017/05/15

造語。

英語も日本語同様、言語である。
従って、常に進化・変化している。
流行語もあって、死語もある。
 
それまで存在しなかった単語でも広く使われるようにれば、
辞書に登録されるまでになったりする。
 
 
近年で言えば、日本語で言うところの「ググる」
“Just Google it!” などのように
Google と言う単語が動詞として使われるようになり、
その頻度・知名度が認められたのが2002年、
Oxford や Merriam-Webster などの著名かつ由緒正しい辞書に
正式登録されたのが2006年である。

 
もちろん、作家の言葉遊びや商社などが
単語や言い回しを作り上げたりすることもある。

数年前、とある雑誌を読んでいたところ、面白い記事を見付けた。

男性の著者が街で出会った女性をちょっと好きになった…と言う意味で、
決まり文句として頻繁に使われる
“fall in love” を捩って “fall in like” と書いていたのだ。

これにはクスッと笑った。
言いたいことが非常によくわかったからだ。

 

だが、その面白みを
ESL な人達(英語を第2ヶ国語として学んでいる人達)に伝えようとした時、
その試みは見事に失敗した。

面白い、興味深い以前の問題で、
彼らは素直に「へぇ、そんな言い方があるんだ。勉強になります!!」と
語彙として受け入れてしまったのである。

 

ネイティブに対して “fall in like” と言っても
何を言っているかは通じるし、
ユーモアのある人なら
一発で意味がわかってクスッと笑ってさえくれるかも知れない。

だが、教えている側としては、そのように使われるのは非常に不本意なのである。

 

同じように、最近非常に気になっている造語がある。

某ゲーム会社が出すシリーズ最新作、
その名も “Revengeance”

はっきり言おう、そんな単語は存在しない。

RevengeVengeance
類義語であるこれら二つを繋げて作った造語なのだ。

だが、電車などで流れているその CM を観る度に
「この単語をそのまま海外で使う人がどれくらい居るんだろうか…」と考えてしまう。

 

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