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Heart Meets Worldの活動内容や、ブログ記事を定期的に更新しています。
2017/03/12
困る。
「雨か。傘もないのに、困ったな」
「ちゃんとやってくれないと困りますよ!!」
「バスが来なくて困っています」
「返答に困る質問でした」
色々な場面で使われる、この『困る』は、英語で何と言うの?
実は、英語にそのような表現はない。
そして、色々な感情や状態を一言で済ますことができる
この便利な言葉を英訳しようとすると、
まずはそもそも『困る』とは
どのような感情・状態を指しているのか…から考えねばならない。
そこで考えてみると、『困る』にはいくつかのニュアンスがあると言えるのではないだろうか。
1. 現状が原因で話し手が行動を起こしにくい・起こせないなどの不便な状況が生まれている。
2. 現状が原因で話し手がどう行動を起こして良いかわからない・悩むなどの状況が生まれている。
3. 現状が原因で話し手が不快な感情を抱いている。
1番の場合は、
“I’m having difficulty/trouble/a hard time (doing ~ because of ~).”
と説明的な言い方をするより他ない。
言い方のバリエーションとしては、”It’s hard to (do ~).” も使える。
また、上の例文では「バスが来なくて困っています」がこれに当たるが、
この場合はバスが来ないことによって身動きが取れず、
次の予定に支障が出る…などの説明が必要になる。
すなわち例えば、
“I will be late for work because the bus is not coming.”
などのようになる。
2番の場合は少し感情的な問題となる。
“I don’t know what to (do).” “I’m at a loss of word.”
など、
現状に戸惑って次の行動が出て来ない場合などだ。
上の例文では「返答に困る質問でした」がこれに当たる。
“It was a kind of question (to which) I didn’t know how to answer.”
などと言う。
3番の場合は都合もあるが、感情の方が遥かに強い。
“I’m worried (about ~).”
“I feel bad (about ~).”
などのように、状況やそれに関わる人々に胸を痛める状態になったり、
“I’m distressed.”
“I’m frustrated.”
などのように
ネガティヴな感情が巻き起こることも。
上の例文では「ちゃんとやってくれないと困りますよ!!」がこれに当たる。
他人がこなすべき仕事をきちんとやらなかった…などの理由から、
不都合も生じているだろうし、
それによって話し手は怒りを覚えているのだ。
そして、上の例文の「雨か。傘もないのに、困ったな」は2番と3番の間、
もしくはどちらにもなり得る文だろう。
「傘がないのに雨が降っている。どうしよう?」
(“It’s raining and I don’t have an umbrella. What should I do, I wonder?”)
なら2番だし、
「傘がないから濡れて行くことになる。嫌だなあ」
(“It’s raining and I don’t have an umbrella. I don’t like to get wet!”)
なら3番だ。
もしかすると両方かもしれない。
こう見ると、『困る』はとても便利な言葉ですね。
「雨か。傘もないのに、困ったな」
「ちゃんとやってくれないと困りますよ!!」
「バスが来なくて困っています」
「返答に困る質問でした」
色々な場面で使われる、この『困る』は、英語で何と言うの?
実は、英語にそのような表現はない。
そして、色々な感情や状態を一言で済ますことができる
この便利な言葉を英訳しようとすると、
まずはそもそも『困る』とは
どのような感情・状態を指しているのか…から考えねばならない。
そこで考えてみると、『困る』にはいくつかのニュアンスがあると言えるのではないだろうか。
1. 現状が原因で話し手が行動を起こしにくい・起こせないなどの不便な状況が生まれている。
2. 現状が原因で話し手がどう行動を起こして良いかわからない・悩むなどの状況が生まれている。
3. 現状が原因で話し手が不快な感情を抱いている。
1番の場合は、
“I’m having difficulty/trouble/a hard time (doing ~ because of ~).”
と説明的な言い方をするより他ない。
言い方のバリエーションとしては、”It’s hard to (do ~).” も使える。
また、上の例文では「バスが来なくて困っています」がこれに当たるが、
この場合はバスが来ないことによって身動きが取れず、
次の予定に支障が出る…などの説明が必要になる。
すなわち例えば、
“I will be late for work because the bus is not coming.”
などのようになる。
2番の場合は少し感情的な問題となる。
“I don’t know what to (do).” “I’m at a loss of word.”
など、
現状に戸惑って次の行動が出て来ない場合などだ。
上の例文では「返答に困る質問でした」がこれに当たる。
“It was a kind of question (to which) I didn’t know how to answer.”
などと言う。
3番の場合は都合もあるが、感情の方が遥かに強い。
“I’m worried (about ~).”
“I feel bad (about ~).”
などのように、状況やそれに関わる人々に胸を痛める状態になったり、
“I’m distressed.”
“I’m frustrated.”
などのように
ネガティヴな感情が巻き起こることも。
上の例文では「ちゃんとやってくれないと困りますよ!!」がこれに当たる。
他人がこなすべき仕事をきちんとやらなかった…などの理由から、
不都合も生じているだろうし、
それによって話し手は怒りを覚えているのだ。
そして、上の例文の「雨か。傘もないのに、困ったな」は2番と3番の間、
もしくはどちらにもなり得る文だろう。
「傘がないのに雨が降っている。どうしよう?」
(“It’s raining and I don’t have an umbrella. What should I do, I wonder?”)
なら2番だし、
「傘がないから濡れて行くことになる。嫌だなあ」
(“It’s raining and I don’t have an umbrella. I don’t like to get wet!”)
なら3番だ。
もしかすると両方かもしれない。
こう見ると、『困る』はとても便利な言葉ですね。