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2016/05/13

敬語。

英語には敬語など、ない。
 
…そう思っている日本人の皆さんは多いと思います。

でも、実際にはそうではありません。英語にも敬語は存在します。
敬語と言うよりは、むしろ「丁寧な言い方」と言った方が良いのかも知れませんが。

 
例えば、日本人がよく犯すミスの一つに、
自分の要求を突き付けておいて礼儀を完全に忘れている場合があります。

海外商社に資料や見積を請求することにしたとしましょう。
皆さんなら、どうお願いしますか?

“Send me a brochure.”

私がそんな英文を見て、絶句したことは少なくありません。

“Please send me a quote.”

命令からお願いになっただけでも、こちらの方が良いのは一目瞭然です。
 
しかし、これでもなお、相手からしてみれば「一体、何様のつもりなんだろう」
と思われても仕方ありません。

まだ見たこともない相手に対して
「それ、ちょうだい」「○○して下さいね」などと言うでしょうか。

 
英語にはもっと丁寧なお願いの仕方があります。

“Could you please send us your brochure?”
“Would you be so kind as to send us a quote?”


このようにお願いして初めて、
相手方は見知らぬ相手からのお願いにも快く着手出来るのです。
 
また、「出来るだけ早く」と言いたい時に
“as soon as possible (又は ASAP)” を使う方が居られます。
これは特にビジネス界では大変、失礼です。
気心知れた仲の相手でもない限りは絶対に使わないで下さい。

なぜなら、このフレーズは相手の都合も全く考えずに
「今すぐ」行動することを要求しているからです。

口語で言い換えるならば、
親が子供に対して「今すぐやりなさい」の意味で “Now!!” と叫ぶのと、同じこと。

なので、上司が部下に対して使うのであれば理解出来るのですが、
お客様やサプライヤ・提携業者に対して使う言葉ではありません。

迅速な行動をお願いしたい場合には、
“at your earliest convenience” を使って下さい。

そして、お願いの最後には、
相手の近い将来の行動に対して前もって感謝しておくことを、忘れないように。
 
皆様の翻訳者は、このようなマナーをわきまえていますか?

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