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2016/05/10

否定形質問文。

日本人が英語を学ぶ際に難しいと感じる点は多々ある。
 
発音。
和製英語。
文法。
 
これら一つ一つについて、これから触れて行こうと思う。
今回は、私自身が学習中に苦労した事実を覚えていること

…否定形質問文への応答について。

 
英語での否定形質問文への応答は
日本語のそれとはまるで真逆なので、
日本人はなかなか慣れない。
 
日本語であれば、

Q:「お腹空いてないの?」
A:「うん、空いてないよ」
「いや、空いてる…」

…となるが、英語では、
 

Q: “Aren’t you hungry?”
A: “Yes, I am indeed hungry.”
“No, I’m somehow not hungry yet.”

…などとなる。

正直なところ、私自身は英語を学んでいる時にも
この用法に幾分てこずった覚えがあるが、
日本に帰ってから暫くの間は逆に、
英語流の応答から日本語流に戻すのに戸惑った。
 

Q:「寒くない?」
A:「ううん!! (ニッコリ)」

…こんな応答に戸惑う日本人はかなり居るだろう。
実際に言葉では「寒い」と答えている筈なのに、
態度では(そして私の脳内では)「何の問題もない(=寒くない)」と答えているのだ。
暫くの間、私は自分がそんな矛盾を呈していることすらわからなかった。

 
更には、私自身も否定形の質問をする度に、答えに悩むことが多々あった。

Q:「これ、食べないの?」
A:「うん」
Q:「あ、じゃあ早く食べて」
A:「!?」

 
私はまず、自分の耳から直しに掛かった。
自分が問うた否定形の質問に対する答えを一秒置いて考え、
理解してから次に進む。

毎日交流出来る同居人の協力を得て尚、
その癖を直すのに一年近く掛かった。

そして、理解の面での癖が直って来た頃には、
自分自身の応答も5割程度の割合で正しくなって来ていた。

 
癖と言うのは怖いもので、
頭で理屈はわかっていても、
反射的な応答はその理屈に沿わないことが多い。

皆様の翻訳者はこのような用法を使いこなせていますか?

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